コラム

2歳児のための英語教室と自宅での英語学習

2歳児の英語学習の重要性

2歳児が英語学習をするとどのようなメリットがあるのか、また2歳児の学習能力・発達段階について解説していきます。

早期英語教育のメリット

2歳児が英語を学習すると、次のようなメリットがあります。

●英語が身につきやすい

2歳前後は言葉を覚えようとする能力が長けている時期で、日本語はもちろん英語もたくさん吸収できます。またこの時期に正しい英語の発音をたくさん聞くことで、英語耳が作られ発音もよくなります。

●学習時間を確保しやすい

2歳児の多くは、未就園児です。そのため1日のなかで自由時間が多くあり、その時間を英語教室や英語学習にあてることができます。つまり、学習時間を確保しやすいのがメリットです。

●遊びながら英語が習得できる

2歳児の英語学習は「勉強」といった堅苦しいものではなく、遊びながら自然と英語が身につけられるようなものばかりです。そのため、無理なく英語に親しむことができます。

2歳児の学習能力・発達段階

2歳前後の時期は「言語の爆発期」と呼ばれています。言葉をたくさん吸収し、たくさんの言葉を話すようになる特徴があります。

身体の発達においては歩く、走る、飛び跳ねるといった基本的な動作ができるようになり、好奇心旺盛で、自己主張を強くするようになります。

2歳児のための英語教室の選び方

英語教室にはさまざまなものがありますが、2歳児が通うならどんな教室がよいのでしょうか。ここでは英語教室の選び方をご紹介します。

2歳児に適した英語教室の特徴

2歳児を対象にした英語教室では、歌やゲーム、絵本の読み聞かせといったことを通して、楽しく英語を教える教室が一般的です。前述した、2歳児の発達段階に応じた学習内容を提供している英語教室がよいでしょう。たとえば言葉と動きを連動させたレッスンや、母語と英語に区別のない授業などです。

親子で参加できるクラスの重要性

2歳児を対象にした英語教室には、親子で参加できるクラスと、子どもだけで参加するクラスがあります。親子で参加できるクラスなら、子どもも安心して英語を学べます。また父母の聞き慣れた声は子どもの脳に入っていきやすいといわれているため、英語を自然に身につけられるメリットもあります。

【2歳児】英語教室での学習内容

ここでは、英語教室での学習内容を見ていきましょう。

遊びと学習の組み合わせ

多くの英語教室では、遊びと学習を組み合わせたレッスンがほとんどです。たとえば歌やダンス、絵カードや絵本の読み聞かせなどを行って、楽しみながら英語に親しんでいきます。

聞く力と話す力を育む活動

また「聞く力」と「話す力」の2つを育むレッスンも行われます。「聞く力」を育む活動では、歌やネイティブスピーカーの絵本の読み聞かせなどで英語の発音を聞き、英語特有の音とリズムを覚えます。「話す力」を習得する活動には、先生の真似をして英語を発音したり、興味を持った言葉を繰り返したりするレッスンがあります。

【2歳児】自宅での英語学習の進め方

自宅での英語学習の進め方をご紹介します。

英語のシャワーを浴びさせる

まずは英語の音に慣れるために、英語の歌やネイティブスピーカーの英語の発音などを聞かせましょう。そうすることで、内容はわからなくても身近な音として認識していきます。継続すれば、英語耳を育てることにもつながります。

音と動きで意味を理解させる

次に英語の音に合わせて、英語の意味の動作をするようにしてみましょう。たとえば「dance」と言いながら踊ったり、「clap your hands」といいながら手を叩いたりといった具合です。英語の童謡を歌いながら踊ると、意味を理解しやすいでしょう。

アルファベットを覚える

アルファベットを覚えていきましょう。「ABCの歌」を歌う、アルファベットのパズルやおもちゃで興味をもつようにするといったことがおすすめです。

英語教室と自宅学習の連携

英語教室の学習内容と自宅学習を連携させると、英語に触れる時間を増やすことができ、学びが深まります。ここでは英語教室学習を家庭での学習に活かす方法と、親がサポートするコツをご紹介します。

英語教室学習を家庭での学習に活かす方法

英語教室学習を家庭での学習に活かすには、英語教室で行った学習内容を家で同じように再現します。たとえば英語の歌に合わせて体を動かしたのであれば、それを家でも行い、復習するといいでしょう。

親が2歳児の英語学習をサポートするコツ

2歳児の英語学習のサポートのコツは、親がまずはやって見せてあげることです。親が楽しそうに英語学習を実践していると、子どもも「おもしろそう」「楽しそう」と興味をもち、学習しやすくなります。また日常生活のなかで、英語で語りかけを行うのもおすすめです。たとえば「wash hands」と言いながら手を洗ったり、「Snack time」と言っておやつの時間を知らせたりしてみましょう。このように英語で語りかけをすれば、英語に慣れることもでき、徐々に意味も理解していきます。

2歳児の英語学習における心配と対策

2歳児の英語学習では、母語の発達の心配があるかもしれません。ここでは英語教育が子どもの母語の発達に与える影響と、英語学習を進める上での注意点を解説していきます。

英語教育が子どもの母語の発達に与える影響

幼いころから英語教育をはじめると、母語である日本語と英語が頭の中で混乱してしまうのではないか、日本語を覚えられないのではないかと心配になることもあるでしょう。しかし、その心配には及びません。というのも、早期英語教育が母語に悪い影響を与えることはないという研究結果が明らかになっているためです。日本に住んでいて、家族が日常的に日本語を使うようなら、母語の発達に影響はないといえるでしょう。

英語学習の進め方での注意点

英語学習を進める上で注意したいのは、2歳児はまだ成長過程であるため、無理強いをしたり、完璧な答えを求めたりしないようにすることです。2歳児ならできないこともたくさんありますし、他人に意思がうまく伝えられないこともあります。ですから「Yes」「No」などの回答を求める質問や、正確に発音させるなどの学習は避け、飽きずに楽しめるような学習をするよう心がけましょう。

まとめ

英語学習は、言語の発達が目覚ましい2歳からスタートするのがおすすめです。2歳児は言語の爆発期にあり、新たな言語を吸収する能力がとても高いのです。この時期に英語学習を始めることは、子どもの将来に大きなメリットをもたらします。2歳の発達に応じた英語教室に通ったり、家庭で楽しく英語を学んだりして、英語に親しむことから学習をスタートしましょう。

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