コラム

リビング学習のメリット・デメリットとは?おすすめレイアウトや環境作りのコツを紹介

リビング学習とは、子どもがリビングルームで学習する方法のことをいいます。一般的に、子どもが家庭内で勉強するときには子ども部屋や個室などを使いますが、リビングルームで勉強するのが特徴です。

リビング学習が注目されるきっかけとなったのは、2017年に発売された書籍で取り上げられたことによります。また、東大生の多くが子どものころにリビングで学習していたというアンケート結果も後押しし、広く知られるようになりました。

リビング学習のメリットは?

リビング学習にはさまざまなメリットがあります。ここでは5つのメリットを解説していきましょう。

メリット①勉強に取りかかるまでのハードルが低い

リビング学習は、勉強に取りかかるまでのハードルが低いのがメリットといえます。

子ども部屋で勉強する場合には、子ども部屋に移動し、勉強道具をそろえてから勉強をスタートさせるのが一般的です。一方リビング学習なら、学校から帰宅した流れでそのまま勉強に取りかかることができます。

メリット②さぼりにくい

リビングには、自分以外にも親や兄弟がいます。いつでも誰かの視線を感じ適度な緊張感があるため、さぼりにくくなるのもメリットです。

親が見ていないとついついさぼってしまうタイプのお子さんには、リビング学習が適しています。

メリット③親が近くにいる安心感からリラックスできる

リビング学習では、親に見守られて勉強に取り組むことができます。その安心感から、子どもはリラックスした状態で勉強できるのもメリットです。

リビング学習は、さみしがりやタイプのお子さんにも向いています。

メリット④家族にわからないことを聞ける

勉強中には、わからないことが出てくるケースがたびたびあります。その場合、リビング学習なら家族にすぐにわからないことを聞けるのもメリットです。わからないことがすぐに解消できれば、勉強が滞ることなくスムーズに進められます。

メリット⑤適度な雑音で集中力が高める

リビングには家族がいるため、雑音や人の気配が感じられます。適度な雑音や人の気配は、集中力を高める効果があるため、勉強によい影響を与えるでしょう。またリビング学習を続けることで、どのような環境でも集中できる力を鍛えるトレーニングにもなります。

リビング学習のデメリットは?

リビング学習にはメリットがある一方、デメリットもあります。ここでは3つデメリットを紹介します。

デメリット①集中できない

リビングでは、ほかの家族がなにかをして過ごしています。たとえば兄弟がテレビを見ていたり、母親が食事の準備をしていたりなどです。その様子が気になり、勉強に集中できない場合もあります。

デメリット②親の指摘が多くなり、やる気をそがれる

リビング学習をしていると、親が子どもの勉強を見ることがたびたびあります。そのときに、「計算方法が間違っている」「書き順が違う」など、よかれと思ってつい親が注意や指摘をする可能性もあります。子どもは親からたびたび注意や指摘を受けると、やる気がそがれてしまうこともあるでしょう。

デメリット③リビングが片付かない

リビング学習では、リビングテーブルを学習スペースにしているご家庭も多くあります。その場合、リビングテーブルにランドセルや勉強道具が散らかり、夕食の支度や掃除ができないのがデメリットです。

リビング学習のレイアウトのポイントは?

リビング学習の効果を高めるには、レイアウトが鍵となります。ここではリビング学習のレイアウトのポイントをご紹介します。

ポイント①出入り口が見える場所に座る

子どもが学習する位置は、出入り口が見える場所にしましょう。出入り口が見える場所は、一見集中力を欠くように感じますが、誰かが出入りする様子をちらっと見るだけですぐに勉強に戻ることができ、集中力を継続しやすくなります。

ポイント②親から見える場所に机を配置する

子どもの様子をいつでも親から見られるようにするため、リビング学習で使う机は、親から見える場所に配置します。そうすれば子どもは親が見守ってくれている安心感も得られ、適度な緊張感もあることから集中できます。親は子どもの表情を見ることができますし、さぼっているときに声をかけることも可能です。

ポイント③生活動線をふさがない

生活動線をリビング学習のために机でふさがないように気をつけてください。生活動線上に机があると、勉強している子ども以外の家族が移動しにくくなります。また勉強している子どもは、家族が近くを頻繁に行き来するため、勉強に集中できなくなってしまいます。

生活動線とは反対の位置に机を置く、壁に机をくっつけるなどして、動線を回避するようにレイアウトしましょう。

ポイント④インテリアになじむデザインの机を選ぶ

リビング学習のための机を置く場合は、リビングのインテリアになじむデザインの机を選びましょう。リビングは家族がくつろぐ場所でもあります。圧迫感がなく、スッキリした見た目のデザインの机であれば、お部屋も広々とし快適に過ごせるでしょう。

狭いリビングに学習机を設置するときのポイント

リビングが狭いけれど、学習机を設置したい場合のポイントを解説していきます。

ポイント①コンパクトな机を選ぶ

リビングが狭い場合は、コンパクトな机を選ぶと圧迫感が出ず部屋がすっきりします。とくに注目するのは、机の奥行きです。奥行きが浅い机なら、動線をふさぐことも防げます。

奥行きの目安は、50cm前後がよいでしょう。昨今では、リビング学習の流行にともない、奥行き40cmの机も登場しています。

ポイント②折りたたみができる机を使う<

折りたたみができる机を使うのもひとつの手です。リビング学習するときに机を出す必要はありますが、使いたいときに設置ができ、学習が終わればコンパクトに折りたためるので、リビングのスペースを邪魔することがありません。また、収納も場所を取らないのもいい点といえるでしょう。

ポイント③リビングテーブルやキッチンカウンターで代用する

どうしても机を置く場所がない場合には、リビングテーブルやキッチンカウンターで代用しましょう。これらで代用すれば、別途デスクを用意する必要がなく、リビングのインテリアを損なうこともありません。

リビングテーブルやキッチンカウンターで代用する場合には、テーブルの高さや椅子の高さに注意しましょう。リビングテーブルの場合には、子どもの体格に合った椅子を用意すると勉強に集中できます。キッチンカウンターの場合は、天板の位置が高すぎることが多いため、椅子の高さを調整するなどして、正しい姿勢で勉強できるようにしましょう。

コツ①子どもの体格に合った机と椅子の高さに

集中できる環境作りで一番のポイントとなるのが、机と椅子の高さです。合わない机や椅子を使うと、姿勢や目が悪くなり集中力が欠けてしまいます。よって、子どもの体格に合った机と椅子を用意しましょう。

椅子を選ぶときには、子どもの成長に合わせて高さが調整できるものがおすすめです。

コツ②散らかりがちな勉強道具はラックやワゴンに収納する

リビング学習では、勉強道具で部屋や机の上が散らかりがちです。部屋や机が乱雑だと、気が散る原因となります。

そんな散らかる勉強道具をすっきりさせるのに役立つのが、収納力のあるラックやワゴンです。とくにおすすめなのは、キャスターが付いており、棚の部分の高さが変えられるもの。楽に移動させることができ、子どもが自分で片付けやすく、物の出し入れもしやすくなります。

コツ③照明の色・明るさを調整する

リビングでは、リラックスするために暖色系の色の照明を使うことが多いですが、学習する環境として、その照明の色は適していません。勉強に集中する照明の色・明るさは青みがかった昼光色で、750Lx(ルクス)程度です。色や明るさの調整ができるような照明を設置するか、デスクライトを使うようにしましょう。

リビング学習はいつまで続けていいの?

リビング学習には、いつまでというルールはありません。お子さんがリラックスし、集中して勉強に取り組めるのであれば継続するとよいでしょう。また子どもに意欲や希望、意見を聞いて柔軟に決めるのがおすすめです。

リビングと子ども部屋の使い分けのポイント

学習するスペースは、リビングのほかに子ども部屋もあります。うまく使い分けるポイントを解説していきましょう。

ポイント①低学年の間はリビング学習をメインに

低学年のうちは、勉強に不慣れだったり、親がいないと不安になったりすることがあるため、リビング学習をメインにするとよいでしょう。リビング学習なら、学習スケジュールや時間配分などを意識しながら勉強でき、高学年になったときにも役立ちます。

ポイント②長時間集中したいときや受験勉強は子ども部屋で

長時間集中したいときや、受験勉強をするときには子ども部屋が適しています。雑音や人の気配をシャットアウトできる1人の空間のほうが、学習効率の向上が見込めるためです。

ただし親の目が届きにくくなるため、適度に進捗状況を確認するとよいでしょう。

ポイント③暗記・工作・自由研究は子ども部屋で

暗記や工作も、子ども部屋でやるほうがはかどります。

暗記は、必要な情報だけを覚えることです。そのため、余計な情報が入ってこない静かな環境のほうが覚えやすいでしょう。

また工作やお絵描き・自由研究などは、道具がたくさん必要になり、机の上が散らかりやすくなります。これらの勉強は、子ども部屋で行うほうが片付けやすいでしょう。

リビングで英語を学ぶならオトデルシリーズ!

リビングでの学習には、Gridmarkのオトデルシリーズがおすすめです。

「オトデルシリーズ」は、あらかじめ音声が収録された音声ペン「オトデルペン」と対象の書籍やステッカーと合わせて使用する教材シリーズです。1本のオトデルペンでいろいろな教材が使えるため、長く利用できるのが特徴です。

学習の仕方は、オトデルペンで、オトデルシリーズの各教材に印刷されている「Get ready」というアイコンをタッチするだけです。ペンが教材を認識し、各アイコンやテキストに対応した音声を再生します。

教材には、旺文社発行の英検単語集のベストセラー「英検でる順パス単」から、手遊び歌で楽しく英語が学べる本、英語にはじめてふれるお子さまにもぴったりな「フォニックス」が学べるもの、ゼロから小学生英単語が学べる人気書籍までさまざまなものがあります。オトデルシリーズで、英語をはじめてみませんか。

適度な距離感がリビング学習の成功の鍵

リビング学習はすぐにはじめられる学習方法です。ただしリビング学習が向いている子ども、向いていない子どもがいます。まずは宿題などをリビングでやってみて、子どもの意見を聞き、継続するかどうかを決めましょう。またリビング学習をする際には、適度な距離感を保つと子どもが集中して勉強できます。親は口出しせず、子どもの勉強を見守るようにしてください。

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